ちび舞日記 『最高の贈り物』  (サホ)

「メリークリスマス!」
気が付くと、あっちゃんはいなくて、
そのかわり、赤い服に白いおひげの人が
うしろに立っていました。

あっちゃん?

「ちがうちがう。わしはサンタじゃよ」

サンタさん?
……あっちゃんじゃないの?

「いい子にしてた君にクリスマスプレゼントを持ってきたんじゃ」

あっちゃんは?
あっちゃんはどこ?

「えーっと、あやつは今、すこぅし出掛けてるらしいな。
それより、プレゼントをあげよう。君は何がほしいかな?」
サンタさんは、まいににこにこして言いました。

ごめんなさい、サンタさん。
でも、まいはサンタさんみたいな顔ができないよ。
だって、だって――

「――いらない」

「え?」

「ほかに何もいらない。何でもいいなら、まいはあっちゃんがいいよ」
まいはサンタさんに言いました。
「サンタさん、まいはあっちゃんといっしょにいたいの。だめ?」

「…参ったなぁ」
サンタさんはそう言うと、おひげをとりました。

あっちゃん!

まいはあっちゃんの首にぎゅーしました。

「うーん、ごめんね、嘘ついて。
僕よりサンタの方が嬉しいかなと思ったんだ」

ううん。
まいはほかの誰よりもあっちゃんからがいいよ。

「何だか、どっちがプレゼントもらってるのか分からないなぁ」

プレゼント?
まいは何もあげてないのに?

「つまり、僕にとっても、舞が一番ってことだよ」

あっちゃんがそう言ってくれたのが、
まいには一番うれしいよ。