『Cへの願い』  (サホ)

四月の誕生石はダイヤモンド。
それは純粋な炭素の結晶。この世で一番硬い物質。
なんて君に相応しい石なのだろう。

それはまさにこの世の至宝。
その澄んだ輝きは、誰をも魅了せずにはいられない。
けれど、僕は願ってしまうんだ。
君の虜になるのは、僕だけでありたいと。
君を虜にするのが、僕だけであればいいのにと。

この世で最も硬い石だけど、火にだけは弱いんだって。
君もダイヤモンドと同じに、僕にだけ灼けてくれるといいのに。

君の心も身体も、僕の熱で灼いてしまいたい。
灰にはしたくないけど、僕のことだけを想って燃えてほしいんだ。
それが嫉妬でも僕には嬉しいくらいなんだよ。

誰よりも純粋で、誰よりも澄んだ信念を固く貫く君。そんな君が僕にだけ燃えて
くれる――。
それほどの歓びなんて他には存在しない。
だから、君のその熱で僕をもっと焦がせて?

これは、この世界でたったひとつ、僕の心を熱くさせる君が生まれてきてくれた
ことへの感謝。
そして、これから、もっと近くに君の熱を独占する証。

この指輪は、そんな僕の想いそのもの。